2022年度アクチュアリー試験の発表を受けて
おおむね、試験が終わった直後にとったアンケートから分析した合格率と近い結果になりました。(詳細はこちらから)
合格率は、数学が低く、生保数理と損保数理は普通、年金数理とKKT(会計・経済・投資理論)が高い結果となりました。
特に数学は厳しい結果となりました。合格率は10%強かと思われます。
もし10%を下回ったら、合格点を下げる(例えば55点)などの救済措置があったかもしれませんね。
どうしても科目間や年度間で合格率にバラツキがあり、受験科目を1科目に絞ることはリスクが大きいです。
個人的な考えとして、
① KKTは後回しにする
② 生保数理はとりあえず受験する
が良いと思います。
数学系の科目は残念ながら歳を重ねるごとに苦労していくと思います。
その点KKTは唯一の文系科目です。KKTは歳を重ねると色々と業務経験もつくことから、歳を重ねた後に勉強した方が効率良い場合も多いです。
生保数理については、
・さほど複雑な数学を用いないこと
・出題は指定教科書の範囲から大きく逸脱しないこと
・極端に合格率が低い難問が出題されない傾向にあること
・生保、損保、年金のどこに行っても必要な知識であること
が理由にあげられます。
ですので、とりあえず数学の受験を考えられている人は、あわせて生保数理の受験もおすすめします。
もちろん数学と損保数理の試験範囲が重なる部分が多いので、損保数理を受験するという選択肢もあろうかと思います。
絶対とは言えないのですが、最近の傾向から生保数理は極端に難しい問題は出題されない傾向にありますので、その点が損保数理とは異なると思います。
初めてアクチュアリー試験を受験する方の中で数学1科目とする人は多く、2022年度のような場合合格するのが難しく、それでアクチュアリー試験をあきらめてしまうケースも少なくありません。
そのために複数科目、できれば生保数理なども合わせて受験することが良いでしょう。
2023年02月25日 13:57