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養老保険と終身保険との違いは?

養老保険は、保険期間中の死亡時に死亡保険金1を支払い、保険期間満了時に生存している場合、生存保険金1を支払うものです。
一方、終身保険では、保険期間は終身(死ぬまで)ですので、いつでも死亡した際に死亡保険金1が支払われます。

このように、給付の仕組みは双方で異なるのですが、保険数理上、双方は同じものとして考えられます。
生保数理では、必ずこの年齢で全員死亡する(死亡率=1)となる年齢を定めます。この年齢のことを最終年齢といい、ωの記号で表します。
これを使うと、終身保険では、ω歳まで生存した場合、必ずその年度末に1が支払われるわけです。

一方、養老保険の場合、保険期間をnとすると、(x + n - 1)歳まで生存した場合、その後生存であろうが死亡であろうが(x + n)歳到達時に1が支払われます。
ですので、終身保険において、
 ω = x + n - 1
とすると、保険金の支払のタイミングは養老保険と同じになるわけです。

保険金の支払いのタイミングが双方同じになれば、保険料、責任準備金の求め方(算式)も同じになるわけです。


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2019年05月03日 14:14