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平成27年度年金数理 問題1.(3)

Trowbridge モデルの年金制度において、定常人口を仮定するものとする。次の①~④について 正しいものの組み合わせとして最も適切なものを選択肢の中から1つ選びなさい。
②定常状態が成立しているとき、完全積立方式における積立金は受給権者、在職中の被保険者の給付現価の合計であり、考えられる財政方式のなかで積立金の水準は最も高いものとなる。

◆◆簡単解説◆◆
「完全積立方式」とは保険料=0としたもので、毎年の給付金を積立金の利息で補うものです。(実際にこのような保険料のない年金制度があればいいですよね。)
極限方程式C+d・F=Bにおいて保険料C=0ですので、F=B/d=Sとなり、積立金は総給付現価(受給権者、在職中の被保険者および将来加入が見込まれる新規の被保険者の給付現価の合計)となります。②の問題文では将来加入員の給付現価が抜けているわけですね。
(注) 当解説は筆者の個人的な考えであり、当解説に対して一切に責任を負うものではありません。